完成までの流れ
1、打ち合わせ

まずは我々の取り組みや建物の完成までの流れをご説明します。
どうゆう家に住みたいか?どんな日常をおくりたいか?
など抽象的でも良いので色々な夢や希望を教えて下さい。
2、各種調査
A: 敷地調査:
敷地調査を行います。敷地に水道や下水が引き込まれているか、周辺の雰囲気や方位や高さ関係などを実際に目視で確認し設計をイメージしていきます。
B:役所調査:
諸官庁で敷地にかかる規制や上下水道、道路などを調査します。
C:地盤調査:
地盤調査依頼して頂きます。地盤調査結果をチェックして、極端に悪い地盤であれば設計の方針も変わります。
できるだけ早い段階で実施して頂くのが理想です。
3、プレゼンテーション
伺った夢や希望、各種調査結果を相互的に考えながらスケッチがスタートします。
スケッチである程度可能性が見えたものは1/50程度のスケッチ模型にしてみます。すべてが腑に落ちるような案になるまでこれを繰り返します。物件によって異なりますが、このスケッチ模型は少ない時で10個程度、多い時では50個程度になることもあります。
ある程度絞り込まれたら1/30の模型と図面を交互に作りながらより詳細に検討していきます。そのスケールでの模型と図面のフィードバックを繰り返す事で完成度が高まっていきます。この段階での検討模型は5~10個程度になります。自信を持ってご提案できる家になったらプレゼンテーション用の綺麗な模型を作ります。同時にコンセプトシートや平面、立面、断面図、パース等の作成を行います。
上記プレゼンテーションの準備には4~6週間程度かかります。プレゼンテーション当日は使い勝手などの詳細は図面を用いてできるだけ細かくご説明させて頂きます。雰囲気なども初めて見てもわかり易いように模型やパース、コンセプトシートなどビジュアルに訴えかける方法を用いて、ご説明させて頂きます。
提案に共感して頂いた段階で正式に契約となりますが、通常はこの段階で契約になる事が多いです。共感頂けない場合は遠慮なく言って頂き、再度プレゼンテーションさせて頂きます。ご納得頂くまでこれを繰り返します。
4、設計監理契約

契約書を交わします。この段階で設計監理料の第一回分から仮契約料5万円を除いてお受けいたします。
模型や図面を基に打ち合わせを繰り返して、夢をさらに具現化していきます。
5、概算見積

理想のカタチとなった段階で概算見積もり用図面を作成します。概算見積もりは3社程度の相見積もりとします。見積もり提出から結果が出るまでは2~4週間かかります。
概算見積で大まかな施工金額がわかりますので、これを実施設計にフィードバックしていきます。
6、実施図面

概算見積を依頼している待ち時間で実施図面をスタートします。この段階で様々な検討・決定が行われます。構造計画も構造設計事務所を交えて本格的にスタートします。
断熱性能やランニングコスト、設備機器、建築材料などを各種業者やクライアントと打ち合わせを行いながら決定していきます。床材などの建材は実際のサンプルを目でみて、手で触って確認しながら選択していきます。濃密な打ち合わせを繰り返し、実施図面は完成します。図面は意匠図、構造図、設備図、電気図を合計すると50~100枚程度になります。
この段階で設計監理料の第二回分をお受けいたします。
8、確認申請
精算見積もりを依頼している待ち時間で確認申請図書を作成します。
確認申請は施工会社が決定した段階で提出します。確認申請書類の作成費用は設計監理料に含まれますが、確認申請の検査機関に支払う手数料はご負担下さい。
9、工事契約

クライアントと工事会社の間で工事契約を交わしていただきます。
一般的にはこの段階で施工会社への一回目の支払いが発生します。また、工事に着工する前に近隣住戸へご挨拶に廻ります。
10、地鎮祭
地鎮祭を行います。
地鎮祭費用は工事費用に含まれますが、玉串料はご負担下さい。
11、工事監理

工事の為にはまず施工会社が施工図を描きます。
私たちはそれらをチェックし施工者と打ち合わせして最善の施工方法を協議します。そして実際の施工状況を確認する為に週に1回程度現場に行って設計図通りに現場が施工されて
いるかを目視確認します。
もし間違った施工をしている場合は是正するように指示して、その旨をクライアントに報告します。その後、是正した結果も確認してご報告します。ちなみに構造的に特に重要である配筋検査、上棟検査、金物検査は構造設計事務所も目視確認を行います。ですから、その部分については私たちと構造設計事務所のダブルチェックとなります。
工事監理は手抜き工事のチェックをする事にもなりますので、とても大切な業務であり、チェック機構が増えるという意味ではハウスメーカーや工務店に比べて大きなアドバンテージでもあります。
12、上棟

構造の骨組みが組み上がった段階で上棟となります。
この段階で施工会社への二回目の支払いが発生します。地域によっては上棟式を行い、大工さんにお酒やご飯、ご祝儀を振舞います。ちなみに北海道ではあまり上棟式をする傾向にはありませんが、ご希望であれば上棟式を行うこともできます。
13、現場打ち合わせ

その後も施工図チェックと週1の現場目視を繰り返します。
クライアントにも現場打ち合わせに参加して頂くこともあります。木造二階建だとすると工事着工から5ヶ月程度で完成します。
14、各種検査
その後各種検査を行います。
検査機関の完了検査の他{検査機関に支払う手数料はご負担下さい、施工会社、消防署、設計事務所、クライアントの検査を経て引渡しとなります。
引渡し完了の時点で施工会社への最後の支払いが発生します。私たちも最後の設計監理料をお受けいたします。
15、お引渡し

全ての検査完了後、建物のお引き渡しを致します。